成行で買うとは?成行で売るとは?

株知識

まずは指値を抑えよう

成行を学ぶ前に、まずは指値での買い、売りをとは何かを見ていきましょう。

例えば取引時間中に株価1,000円の銘柄があったとします。この株に対して997円を指値にして買いを注文した場合、この銘柄の株価が997円になった時に買い注文が約定され自分の手元にその株がやってきます。逆に言えば株価が997円まで下がって来なければいつまでたっても買うことはできません。

売りの場合、1,010円を指値にして売り注文を出した場合、株価が1,010円まで上がった時に売り注文が約定され自分の手元から株がなくなります。

<ある銘柄のある日の板情報>

この板では最安値の売り注文が2,750円で200株か。

この板では最高値の買い注文が2,723円で200株ね。この状態だと当然売値と買値が合わないから約定しないわね。

どうしても買いたいなら2,750円で注文出せば買えるな。売りたいなら2,723円で売れるぞ。

これって通常の物の売り買いなのでスッと理解できますよね。お店で物を買う場合に値札にある値段を払わないと買えないわけだし、フリマアプリなどで物を売るときは自分が提示した値段でお客さんが購入してもらわないと売れませんもんね。

成行とは?

Aさん
Aさん

じゃあ成行で買うって?成行で売るって?

いくらであってもすぐに買います!売ります!ということです。

仕組みとしては成行の買い注文を出すと、その時売りに出されている注文のうち、一番価格が安いものとマッチして、即買い注文が約定します。上に示した板状況のとき、100株の成行買い注文を出し、板が変わらなければ、1,007円で買えます。

Bさん
Bさん

その時点で一番安い値段の物を買えるんでしょ?これでいいじゃない。

思いますよねー。ただ、これって板が変わらない場合なんですよね。株の注文は自分だけがしているわけではありません。例えば自分が成行で買い注文を出す直前に他の人が成行で大量に株を購入、一気に株価が1,000円か1,010円に上がっていたら自分の成行買い注文は1,010円で約定しちゃいます。だっていくらであっても買います!っていう注文をしてるわけですからね。

Cさん
Cさん

成行で買うのは怖いけど買いたいんですよー

そういう場合は「1,003円で買い」というように、上値に指値を入れることもできます。板が変わらなければ、1,000円で100株買えます。

「1,003円で買い指値したら、1,003円で買っちゃうんじゃ」って勘違いしがちなんですけど、「1,003円以下であれば買いますよ。」ってことなんですよね。だから上記の板がそのままであれば1,000円で買えます。他の人の買いで株価が上がってもで1,003円までの売りとマッチして約定する可能性があります。


買いや売りの優先順位は?

買いや売りの注文は当然いろんな人が成行や指値で行います。じゃあ優先順位はどうなってるんでしょう?

最優先は成行注文となります。いくらでも買います!売ります!なんだから当然優先されますよね。

その後に指値注文の中で価格優先の原則が適用され、買いであれば一番高い指値、売りであれば一番安い指値注文が優先されます。

成行注文、同じ指値での注文の中では時間優先の原則が適用されます。


結局どう買うのが良いの?

ここからは私の考えです。

皆さんが狙っている株を買いたいと思うときはどんな時ですか?

私の場合はマイルールに合致する株を前日に選定しておいて、大引け間際に買うというものです。この時に「ちょっとでも安く買えないかなぁ」なんて気持ちで現在の株価より少し下の指値で買い注文を入れ、そのまま約定されずに終わるなんてことがよくあります。。。。

これってすっごく時間の無駄です。せっかく前日に分析して日中も仕事の合間にチェックしたのが無駄。翌日はまた地合いが違うかもしれないし、狙っていた株が値上がりしてしまって今度買うと高値掴みになるかもしれない。だから結局また分析して株の選定をやり直すことになります。

だから私は最近は

「現在の株価で指値注文」もしくは「現在の株価より少し上で指値注文」

することにしてます。だって自信があるから買おうとしてるんだもん。買えずして翌日予想通り株価が上がったりしたらもう後悔しっぱなしです。「翌日上がるんだから少しくらい値段上がっててもいいじゃん」ということで買いたい時には絶対買うようにしてます!(売りの場合も同様です)
(まあ成行にしない時点でやっぱり少しビビってしまってるんですけどね。)

もちろん翌日株価がだだ下がりなんてこともあります。潔く損切りです。100%勝つなんてないんだからこれはもうしょうがないです。
(と自分に言い聞かせながら心はガン泣きです)

皆さんもこの記事を参考にしていただき、自分の買いたいタイミング、売りたいタイミングでキッチリ売り買いすることを心がけてみてはいかがでしょうか。

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